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日常生活と釣りの話


by P-20

five essentials を再考する (1)

GWスペシャル

FFFのインストラクションを勉強した人なら耳たこのFive essentials.

これは間違いなくおおむね正しい(方向性としては)。
ただ、他に方法論がないの?   という話になると、これだけでないのはすぐ分かる。

自分で物を考えないで、ほかから引っ張ってきたコンセプトを横流ししている
ストーンヘッドな人が多いので、苦労するのだが、
スペイキャストを考えれば180度の原則なんて、
キャスティングのごく一部分である事はすぐわかる。

これはこれで面白いテーマなんだけど、今回は
Long cast long stroke, short cast short stroke.
について考えてみる。
strokeとは何ぞや? って考えると難しいのだけど
この場ではティップの移動する水平方向の距離と考えておく。

まあ、大体正しいんだけど
例えば、90ftのラインを9ft#6で投げるのに、同一のタックルを使っても
ロングストロークが必要な人と、ショートストロークでも投げられる人といる。

ショートキャストでも効率よく投げるには、
バックキャストが奇麗に伸びてスラックが少ない状態でシュートに移るのが条件。


で本題。
ショートキャストにはショートストロークが正しいのか? って話。
リーダー9ftでドライフライ投げるなら、ショートキャストはショートストロークで何とかなる事が多い。

では、ショートキャストにはショートストロークが最適なのか?  というと、そこが問題。
ストロークを長めにとって、ティップをゆっくり動かしても、問題なく滑らかなショートキャストが成立する。
というか、ロングリーダーやウェイテッドニンフを使ってる場合は、
ストロークを長く取る方が楽。

ガンメルの言わんとしてた事を考え直すと、
スラックが入ったりして投げ難い時はロングストローク、
投げやすい物はショートストローク、
と捉えると分かりやすい。


SLPを実現するのに、ラインの加重でティップを潰す、という考え方が基本にあると
ショートキャストではラインの加重が小さいので、
アークが狭いショートストロクークになっていく。

これに対して、竿はあまり曲げず、アークを狭くしてグリップの前後動を大きくとってやる事でもSLPを実現できる。この方法だと、ライン加重が小さくてもよいので、ティップをゆっくり長い距離を動かす事ができる。

あるいは、アークを大きくとっても、グリップをV字型に動かす事でも同じような考え方を実現できる。
by P-20 | 2015-05-02 10:49 | 投げっこ